棚田 真以
10月のある祝日に、母と2人で病院へ行きました。わたしのせい服すがたを今まで見てもらってなくて、としみちゃんに見せたかったのでせい服で行きました。としみちゃんは、音楽がすきなのでさい近おぼえた『思い出のアルバム』と『ドレミの歌』をリコーダーでふきました。そのときとしみちゃんのおねえさんの家族も来ていて、すっごくきんちょうしてしまいました。リコーダーテストよりすごくきんちょうしていましたが、1曲目が終わって、2曲目に入ったころから落ち着いてきて上手にふけるようになりました。としみちゃんは目をウルウルしながらよろこんで、
「すごーくすごーくうれしいよ。」
といってくれて、わたしもうれしかったです。リコーダーだけでなく、『どんなときでも』のさんび歌も歌いました。としみちゃんが天国へ行っても、わたしのリコーダーやさんび歌、せい服すがたをわすれないでくれるかな。
11月1日に、としみちゃんは神様によばれて天国へ行きました。学校から帰たくしてすぐに母からその事を聞いて、「うそでしょ?。」と思いました。
11月3日は前夜式、4日はしょう天式が行われました。2日間とも家族で行きました。式会場となった教会は、いつもの教会と全ぜんちがっていました。中に入ると、としみちゃんの生い立ちが分かるように写真をレイアウトしたアルバムや、入いんしている時の写真、パステルで書いた絵などがおいてありました。それと、としみちゃんのこどものきせき君の写真とほねが入っているつぼもおいてありました。ひつぎの中には、かすみ草がたくさんあってきれいでした。ひつぎに入っているとしみちゃんを初めて見て、キリストの色をしているなと思いました。としみちゃんはイエス様をしんじてバプテスマを受けているから浦和ルーテル学院と同じ色をしているんだなと思いました。苦しそうな顔をしていませんでした。なんかイエス様に会えてホッとしたような安心したような、そのままねているようなそんな風に感じられました。”ガン”というびょう気から解放されたんだね。
火そう場にも行ったけど、大人たちは泣いていました。
「なぜそんなに泣くんだろう。」と不思議に思えました。なぜなら、天国でイエス様やとしみちゃんのこどものきせき君、棚田家の一員だったチワワのミカドと会えて安心していると思うからです。そう思うと、としみちゃんが私たちの同じ所にいないのはさびしいけど、神様がみんなを元気にしてくれる。そうしんじています。
心の中に、としみちゃんの思い出がたくさんつまっています。ピアノを教えてあげたり、ひいてくれたり、一しょに遊んだり、パンやピザを一緒に作ったり・・・。
浦和ルーテル学院の文集から抜擢しました。
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