2013年5月27日月曜日

天国に行ったとしみちゃん ーその1−


棚田 真以

 お形としみちゃん、としみちゃんは、わたしが行っている教会の大人の友だちです。としみちゃんは、34年間の人生をおくりました。なぜかというと、33さいの時にガンが見つかったのです。
 きょ年の6月に、としみちゃんのメールで、
「けんさのけっか、大ちょうガンが見つかりました。ぶ事手じゅつがせいこうするように祈ってください。」
と知りました。わたしはそれを聞いて、
「ガンって年よりがかかるびょう気。」とずっと思っていたから、とてもびっくりしました。
 手じゅつ後、家族でお見まいに行きました。としみちゃんは元気になっていて、手じゅつしたおなかを見せてくれました。切り口をぬい合わせた所の糸は、白糸と思っていましたが、実物を見て青っぽい糸でぬい合わせてあるのにはおどろきました。さらにぬい合わせていた所に大きなカーゼがおおっていました。
「多分血が出てくるからなんだろうな。いたそうだなあ。」
 今年に入って、こうガンざいを受けるために入たいいんをくり返していたとしみちゃん、たいいんしてある日、としみちゃんがかつらをかぶって教会に来たことがあります。とてもかわいくてに合っていました。
 6月に、母と二人でお見まいに行った時は、かんぞうがんの手術が終わった後でした。としみちゃんは、
「まいちゃん見る?」
と言って、やっぱりおなかを見せてくれました。
 8月は、兄と母と3人でお見まいに行きました。としみちゃんが楽しいと思ってくれるものは何かなと兄と相談して、トランプとパステルの道具を持って行きました。としみちゃんは、食べてもはくので点てきでえいようをとっていました。としみちゃんのご主人、ご両親もいたので、まち合い室でいっしょにトランプをしたり、まち合い室においてあったしょうぎで対せんしたり、パステルで絵をかいたりして楽しい時間をすごしました。トランプで色んなゲームをした時、みーんなわらっていて楽しかったです。としみちゃんが、
「こんなにわらったの、ひさしぶりだよう。」
と言っていたので、うれしかったです。

浦和ルーテル学院の文集から抜擢しました。               

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